IRORI-201の開発コンセプト
- masuo699
- 7月17日
- 読了時間: 2分

ASOBUで最初に生まれた製品は焚き火台『IRORI-201』
炎は我々が作り出せる最も身近な外的エネルギー。
そして人間の文化を飛躍的に発展させた象徴的存在。
だから焚き火を中心に商品開発を広げ進めて行こうと決めました。
IRORI-201を開発するために重視した点。
①軽量と収納性
②高い燃焼効率
③少ない輻射熱
④灰の飛散防止
⑤炎の有効活用
⑥高耐荷重
①の軽量と収納性は、徒歩や自転車、そしてバイク移動のキャンプが増えてきたこともあり、今後はきっと身軽な道具が求められると感じたから。
そして何より、防災に役立てたかったことや場所をとらないというのも大事な機能と考えたためです。
②高い燃焼効率は、焚き火台と言う道具として必須の性能です。
IRORIは熱循環も設計の中に取り入れ、自社独自の構造を開発したことで高い燃焼効率を実現しました。
そのため、燃焼時はほぼ手をかけず薪を燃やすことができます。
③少ない輻射熱に関しては他社製品にも関わることなので深く言及はしませんが、焚き火台と言う製品の性質上重要な機能です。
企業の責任として環境に配慮した製品開発を行うことは、とても大切なことだと考えます。
そして何より、来た時よりも美しく。
④灰の飛散も3と同じです。
そして事項へも通じますが、コレがIRORIの特徴でも有る風防に繋がります。
実はこの風防、色々と便利な機能が盛り沢山なんです☺
⑤炎の有効活用とは、暖をとったり煮炊きができたりと、熱エネルギーを無駄なく使うことです。
そのために設計したのが風防システムです。
炎を風防で仕切ることで指向性が生まれ、熱を必要なところへ効率的に送ることができます。
そのため暖や煮炊きが容易になることは勿論、熱量を無駄に分散することが無くなるため、熱源は安定し高い燃焼効率を維持できるのです。
⑥高耐荷重は道具の耐久性や安定性に直結するため、設計段階では特に注意しました。
煮炊きする際、重さやグラつきを気にしながら使用するのは大変ですしね。
コレを可能にするため、カニの脚を参考に6本脚が地面を支える構造にしました。
以上簡単ですがIRORIを創り出すために注意したコンセプトでした。
実はこのデザインの元になったには、宮内製作所3代目社長であり私の母の特技があったからこそなのですが、それはまた次回。
私にとって製品開発は、その中でもデザインは、思いやりの具現化だと認識しています。
人だけではなく環境にも、歴史や文化に対しても。




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